子供は親の思い通りにならない。
思い通りになったらいいのだけど、ならない。
私の母は、私が不登校でいる時一言も「学校に行きなさい」と言ったことがない。
私が気まぐれで「学校へ行ってみる」と行き、次の日に学校へ行かなかったとしても何も言われたことがない。
将来に対して悲観をされたことも一度もない。
逆にいろいろなことをいろいろな場所へ連れて行ってもらって教えてもらった。
その当時の母の話を聞くと、母が私のことを「この子は大丈夫だ」と思い始めてから、元気になってきたという。
確かに「大丈夫だ」と見守られていた感じはするし、「これをしてみたい」「ここに行ってみたい」という言葉を1つづ聞いてくれ、背中を押してくれた。
上から何かを言うのではなく、北風と太陽のように見守っていてくれた。
母は、キャリアウーマンで仕事が忙しかったので、ほとんど放任主義で育った。
仕事、仕事、仕事の母にどうしても振り向いてもらいたかったが、母はずっと仕事に邁進し続けた。
きっと忙し過ぎたのもあって、私に対して何も構うこともできなかったのだろうと今は思っている。
母親というのは構いたがる生物だからだ(笑)
でも上から何か言われれば言われるほど、子供は嫌がる。
私も子供が不登校になったら構いたがるだろう。
将来に対して不安を抱くかもしれない。
でもそんな時は、あえて忙しくして少し構うのをやめようと思う。
不安な気持ちを忙しさで打ち消したいと思う。
「大丈夫だ」と子供を信じてあげないと、子供も自分を「大丈夫」と思えないと思うからだ。
子供は親の思い通りにはならない。
私が子供だった時も親の思い通りになってない。
だから私の子供も私の思い通りにはならないだろう。
親は見守るしかないんだなとつくづく思う。
思い通りにはならないからこそ、 「大丈夫。」と自分と子供を信じよう。