不登校から卒業したあと。
中学時代を不登校のまま卒業し、晴れて不登校を卒業した私の進路はとても限られていた。
学校に行っていなかったので勉強にも全然ついていけず、高校受験の「こ」の字も出てこなかった。
でも通信制の高校の扉だけは開いていた。迷わずそこへ飛び込んだ。
しかし、そこはやはり孤独な世界。
自分で勉強し、自分でレポートをまとめなければ単位は取れない。
苦手なスクーリングも行かないといけなかった。
新しい出会いや新しい環境に胸を躍らせたのもつかの間。
急に動くと反動もその分大きい。
今度は頑張ろうって思ってたことができなくて自己嫌悪に陥る。
最低限は頑張っていたつもりだったけれど…最低限さえキツいと感じてしまう。
よく、「不登校の子=学校に毎日通うことができない子」のように言われることがありますが、当時の私は「中学にいけなかっただけで、『学校自体』に通えないわけじゃないんだ」と思っていたので、新しい学校にうまく通えていない自分を受け入れることができなかった。
どうしたらいいんだろう。
あの忌々しい暗黒時代(笑)を卒業したはずなのに!
今考えればかなりの荒療治ですが、
私は昔から英語が好きで、英語を学んで見たい気持ちが強かった。
留学すれば何か変わるかもしれないと動き出した。
自分で行く学校を調べて、費用を計算して、それを表にして親にプレゼンをし、散々お願いして晴れて留学できることとなった。
中学を卒業してから6ヶ月。
15歳だった私は、一人飛行機の中期待に胸を膨らませて飛び立った。
「私は中学にいけなかっただけで、『学校』に行けないわけじゃない!」
この言葉は自分で証明できたと今でも思っている。
今の学校に行けないだけで、他の学校なら行けることもある。
自分で踏み出す気持ちがあれば、チャレンジ。